人間ドックのオプション検査には様々なものがあり、その中でも特に人気が高くなってきているのがアンチエイジングドックです。アンチエイジングというと美容、人間ドックというと医療という違いがありますから、一見するとアンチエイジングと人間ドックには何の関係も無いように見えます。しかしここでいうアンチエイジングというのは「老化を食い止める」という意味合いが強いため、決して美容の為だけに行われるわけではありません。ではこのアンチエイジングドックでは何をするのかというと、検査の対象となるのは主に老化度と、老化危険因子の二つです。

老化度というのは身体がどれだけ老化しているのかということを示す度合いであり、老化危険因子は老化を促進する因子の有無について調べられることになります。検査項目として設けられているのは血管年齢検査や骨年齢検査、筋肉・体脂肪量検査、酸化ストレス度測定といったようなものです。特に血管年齢検査においては人の血管の硬さが調査されますが、これは動脈硬化があるかどうか、進行の度合いはどうかということを確認するものです。血管は常に血液が流れている分、高血圧などの状態になってしまった場合にはみるみる内に老化していくこととなります。

そこでもし血管が硬くなってしまっていたのであれば、高い血圧に耐えることができずに破れてしまうこともあり得ます。また骨密度検査においても、人によっては30代やそれ以前から骨密度が低下していることもあり、そのまま放置すると骨粗鬆症にまで発展してしまうリスクがあります。こうしたリスクが見つかった場合には、人間ドック後に治療に当たっていくことになるでしょう。こうした項目については年齢がまだ若い30代など、早い段階で人間ドックを受診した人が積極に受けるべきと言えます。

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